ストライダーやブレーキが付いた類似商品を紹介しています。

ストライダーって？

ストライダーとは足で地面を蹴って進む２歳から５歳が対象の最近話題になっている小児用自転車です。

二輪自転車に乗る前段階として三輪車よりもストライダーの方が良いと謳っていますがその理由をストライダーの構造と共に質問形式で解き明かしていきましょう。

質問その１：どうしてブレーキがないの？

私はストライダーを知った時、まずこの質問が浮かびました。

ブレーキがなくては自分で止まることが出来ないから危ないんじゃないの？

実はブレーキがあっても2～5才のお子さんは止まることが出来ないのです。

自転車に乗り慣れている大人なら止まる時はブレーキと思いますが初めて乗ったお子さんはそれを理解出来ません。

加えてブレーキをかけれるだけの握力が備わってないのです。

ではどうするのでしょうか？

より直感的な足でブレーキをかけるという方法を取るのです。

このためブレーキがついていなく、かつ車体が軽いのですね。

三輪車(5kg～6kg)のように重量があると足では止まりにくいのですが、ストライダーは3.1kgという超軽量なため足でのブレーキでもすぐに止まれます。

質問その２：どうしてペダルが無いの？

次に浮かんだのはこの質問です。ペダルがなくちゃ速度を調節できないんじゃないかなぁ？

ペダルの代わりに自分の足で速度調節する(足で蹴る力を調節する)ため自転車運転が直感的に分かります。

足で蹴って前に進むという動作はとても原始的です。

ストライダーの開発者はペダルを漕いで前に進むという動作よりも足で蹴って前に進むという動作の方が自転車を運転するメカニズム上大事だと判断しました。

質問その３：どうして補助輪がないの？

補助輪がなくては最初に乗った時転んでしまうんじゃないの？

確かに。転んでしまうかもしれません・・・。
あ、でもそれは普通に初めて自転車に乗る時と同じか！

最初は慣れないので転んでしまうこともあります。

純粋に安全性を取るなら三輪車の方が安全ですよね。

普通に運転していれば転びようがないですし。

しかしストライダーの開発者たちは自転車へのステップアップをより意識していました。

自転車が曲がるにはハンドルを曲げるという動作よりも体重移動によって車体の傾かせることによる移動の方が重要になってきます。

これは補助輪つきの自転車や三輪車では出来ません。

このため三輪車に乗ることがむしろ自転車への移行を阻害しているということもあるのです。

ストライダーは次のステップを見据えて補助輪を外したのですね。

質問その４：なんだか見ため不安定そうなんだけど…大丈夫なの？

タイヤがちっちゃくてハンドルがクルクル回りそう。不安。

ストライダーは安定性を突き詰めて考えた結果生まれたデザインです。

一般的にタイヤは小さくすればするほど機動性が良くなり、直進安定性が悪くなります。

ストライダーのタイヤの大きさ直径30cmというのはストライダーの車体サイズに対してもっともバランスが取れるサイズなのです。

より軽くするためタイヤの大きさを小さくしたいのですがこれ以上小さくするとハンドルの操作がふらふらとなり、不安定になってしまいます。

また買った当初はハンドルの動きが固めになっています。

これは急にハンドルが切れてしまわないようにするためなんですね。

運転に慣れてくる頃になると徐々にハンドルの動きが軽くなり自転車の走行に近くなっていきます。

ここまで考えるとは恐れ入ります。